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【読書レビュー】魔導具師ダリヤはうつむかない1~2 甘岸久弥/住川 惠

読書
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「魔導具師ダリヤはうつむかない」とは

転生者でもある魔導具師「ダリヤ・ロセッティ」が主人公のものづくりストーリー

MFブックスで書籍化されているシリーズのコミカライズ。
異世界転生ものですが、転生要素は薄めです。

私はWeb小説から入り、小説も持っていて、コミックも買いました。
小説は主人公やその周りの人達の細かい心理描写が描かれていて、とても面白いです。

こちらはそのコミック版なんですが、作画がとても良く、読みやすいのでとってもオススメ。
原作を読んでいてぼんやりと頭に浮かぶイメージを、より素敵に視覚化されています!
デフォルメされたキャラ達も可愛くて好き♪

これから読む方に、注意点

! 恋愛要素を求める方には不向き
→ストーリーは婚約破棄から始まりますが、恋愛は驚くほど進展しないです

! 山あり谷ありの刺激的な内容を求める方には不向き
→のんびり商品を開発したり、ごはん食べたりする描写が多いので、刺激的な事件が頻繁に起きたりはしません。

!異世界転生の無双感や、非日常感を求める方には不向き
→前世にあった便利なものを再現するけれど、結局は地道に改良を重ねて頑張るお仕事ものなので、チート感などはないです。
展開も一つの開発品に対してゆっくり丁寧に進みます。


ほのぼの平和な話なので、我が家は小学生の娘も気に入って、一緒に読んでいます。
これから読まれる方の参考になれば!

ちなみに、お料理やお酒の描写も美味しそうで、お酒を飲みながら読みたくなってしまう一冊。

タイトル:魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~
原作:甘岸久弥 / 漫画:住川 惠
出版社 ‏ : ‎ マッグガーデン
発売日 ‏ : ‎ 2019/9/25
シリーズ :連載中 (7巻まで発売中)

↓クーポン発動中!試し読みもできます♪

魔導具師ダリヤはうつむかない 〜Dahliya Wilts No More〜 1巻

魔導具師ダリヤはうつむかない 〜Dahliya Wilts No More〜 1巻

魔導具師ダリヤはうつむかない 〜Dahliya Wilts No More〜 1巻

↓小説版はこちら♪

あらすじ・内容

交易と魔法技術で栄えるオルディネ王国。
その王都に居を構える魔導具師のダリヤ・ロセッティ。

スライムの防水布、小型魔導コンロ、人工魔剣や妖精結晶のメガネ…。
前世の知識を活かした斬新な発想で、大好きな魔導具作りに没頭するダリヤ。

彼女は亡き父の弟子で婚約者のトビアス・オルランドから、
結婚前日に一方的に婚約破棄を迫られる。

予期せぬ出来事に愕然とするダリヤだったが、周囲の助けもありトビアスとの婚約を破棄、
さらには生活と魔導具開発のため自身の商会を立ち上げる。

そんなある日、素材の採取に森を訪れたダリヤの前に、負傷した血塗れの男が現れる。
彼は王国騎士団魔物討伐部隊で最も危険な役割を担う「赤鎧」の
ヴォルフレード・スカルファロットであった。

これは彼女が様々な人々と出会い、縁を紡ぎながら、一人前の魔導具師として、
一人の人間として、うつむかず、前を向き、花開いていく物語です。

目次 (1~2巻)

1巻には、Web小説の1~18話
2巻には、19~37話あたりが収録されています。

1巻

  • うつむかないと決めた日 前編
  • うつむかないと決めた日 後編
  • 騎士との遭遇
  • ロセッティ商会
  • 描きおろしエピソード 父と娘の魔導具開発記録~給湯器~

2巻

  • 望んだ再会
  • 女神の右目
  • 父の友達
  • 女性不信と恋愛不適格
  • 妖精結晶と眼鏡
  • 空の青さが目にしみる

「魔導具師ダリヤはうつむかない」のおすすめポイント

①友情、信頼もののお話が好きな方におすすめ!

婚約破棄をきっかけに、自分の好きなように生きよううつむくのはやめようと決意する。

嫌なことは嫌、好きなことは好きと言おう

行きたいところに行き、食べたいものを食べ、飲みたいものを飲もう


もううつむくのはやめて、2度目の人生、生きたいように生きよう

そこからの彼女は、相手に合わせて自分を押し込めていた事に気付き、自分らしさを取戻していく。
優しく穏やかながら、力強く前を向こうとする主人公が魅力的です。

幼なじみや、新たに出会った友人、商業ギルドの人々など、
周りの人たちとの友情や信頼あふれるやりとりも面白いです。

自分の作った魔導具が幸せに繋がる、
それを見るのはクセになるほど楽しい

これだから魔導具師はやめられない

②男女恋愛ものが苦手な方にもお勧め!

婚約破棄から始まるので、流行りの『婚約破棄ざまぁもの』かと思いますが、
ヒロインであるダリヤは、新しい恋ではなく、職人気質に仕事に没頭します。

その仕事の成果である発明品とその影響力に、周囲は大きく巻き込まれていくことになります。

ダリヤの恋の相手ではなく友人として現れるヴォルフは、
複雑な生い立ちや美しすぎる容姿で、女性や恋愛が苦手。
そんな、恋愛に苦手意識がある2人の恋愛要素は、びっくりするほど進展しません笑

色恋沙汰はもうこりごり。

これは恋じゃない。
ただ友愛と尊敬をもって、一人の友として彼女の隣にありたい

まず信頼関係、そして友情を築くところからはじまります。
ほのぼの、もだもだが大丈夫な方におすすめです。

③お酒・お食事系のお話が好きな方におすすめ!

食事の描写が毎度めちゃくちゃおいしそうで、読んでいると、一緒にご飯を食べて、
お酒を飲みたくなってしまいます。

美味しそうに食べるヴォルフの溶けるような表情がまた面白いので、ぜひ紙面で見て頂きたいです。
その蠱惑的な顔は、チーズフォンデュ食べてる人の表情じゃない 笑

このクラーケン串に携わった全ての役割にありがとう…!

「天気のいい公園で、エールと屋台の料理というのは、幸せだなと思いまして」

「うん、俺もそう思う。そして、その幸せのもう一杯を、赤エールとして追加するかどうかで苦悩している」

「……なんで俺は、これを今まで知らなかったんだろう……」

チーズフォンデュは麻薬ではないのだ。
目を閉じて、そんなに恍惚とした表情をしないで頂きたい。

ダリヤの料理に胃袋を掴まれていく様子をお楽しみください。

おまけ
表紙カバーをめくったところにもオマケ漫画があります!
本をお手持ちの方はめくってみてくださいね♪

さいごに

現在まだ連載中の作品なので、土曜のWeb更新を読んだあとに、読み返したくなりました♪

そして漫画を読むと、書籍版で続きが読みたくなり、
書籍版を読むと、Webでさらに続きが読みたくなるので、時間が足りない~!

書籍版ですが、Web版からかなり加筆されています。
ダリヤの父カルロさんの一人称のお話など、
また違った視点で楽しめます。

漫画版を気に入って、Web版も読んだよ!という方は、書籍版もぜひ読んでみてくださいね♪

↓書籍版

↓コミカライズ版

↓電子書籍はこちらから♪

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