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【読書レビュー】お探し物は図書室まで 青山美智子

小説
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「お探し物は図書室まで」とは

2021年本屋大賞第2位!
本屋さんで平積みされていたのが、この本との出会いでした。
タイトルに惹かれて購入した、青山美智子さんの本で読んだ最初の一冊です。

読み終わった後、心が温かくなる本です。

どこかモヤっとしたものを抱えた登場人物たち。
「何をお探し?」小学校に隣接されたコミニティーハウスの図書室にいるレファレンス担当の小町さんは、訪れた人々に淡々とした声でそう尋ねる。

司書の小町さんから差し出されたオススメの本のリストと付録から導かれるように、
それぞれが自分を見つめ直し、一歩踏み出していく物語。

司書の小町さんがいい味出してます。
小町さんからふと投げかけられる言葉が深い…!

でもあなたは、ちゃんと就職活動して採用されて、毎日働いて、自分で自分を食わせてるんでしょう。それって立派なもんだよ。

著者:青山美智子
出版社 ‏ : ‎ ポプラ社
発売日 ‏ : ‎ 2023/03

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↓クーポン発動中!試し読みもあります♪

あらすじ・内容

お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。

自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

目次

  • 一章
    【朋香 二十一歳 婦人服販売員】
  • 二章
    【諒 三十五歳 家具メーカー経理部】
  • 三章
    【夏美 四十歳 元雑誌編集者】
  • 四章
    【浩弥 三十歳 ニート】
  • 五章
    【正雄 六十五歳 定年退職】

「お探し物は図書室まで」のおすすめポイント

①少し前向きな気分になりたい時におすすめ

悪い人が出てこなくて、みんな前向きになって、さいご晴れやかに終わる。
そんな短編が集まってひとつの物語になっています。
ちょっとうるっとくるようなお話もあったり。

もちろん現実はそんなにキレイにうまくはいかないとわかってはいるけれど、
せめて本を読んだ時くらいは、明るくて気持ちのいい話を読みたーい!
と思う人におすすめの一冊

本のようにうまくいくことばかりではないけれど、現実でもうまくいかない時って
視野が狭くなってる時が多いし、本を読んで少し視点を変えてみれば、
そこから何か変わってくるかもしれないと思わせてくれました。

今は生活を整えながら、やれることをやりながら、手に届くものから身につけていく。
備えていく。森の奥で栗を拾うぐりとぐらのように。
とてつもなく大きな卵に、いつどこで出会うかわからないのだから。


②仕事や人生に悩んで、ちょっと背中を押してほしい時におすすめ

人生にお仕事に、ちょっと迷走している時におすすめの一冊。

小さな図書室にいる司書さんと、様々な悩みを抱えた人たちのささやかな物語は、
章ごとに悩める人は変わりますが、章が進むごとに、
その小さな地域の中での見えない繋がりが見えてきます。

何かの出会いが人生を変えるきっかけになったり、 自分を見直す事になったりするものだと、
思い出させてくれるお話。

40代の私にささった3章のお話より。
私もこのメリーゴーランドに乗ってるー!って思いましたね。
そっか、メリーゴーランドに乗ってたのかと気づくと、気持ちが軽くなる気がしました。

独身の人が結婚してる人をいいなぁって思って、結婚してる人が子供のいる人をいいなぁって思って。そして子供のいる人が独身の人をいいなぁって思うの。ぐるぐるまわるメリーゴーランド。



さらっと読める本をお探しの方におすすめ!

短編集の形式で物語が進んでいくので、毎日少しずつ読み進められます。
シンプルで読みやすい文体なので、通勤や通学のおともにも。
寝る前のさらっと読書にもおすすめの一冊。

『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』にも通ずる雰囲気があると思う。

オススメまとめ
・前向きな気持ちになれる物語
・人との縁を大事にしたくなる物語
・サクサクと読みやすい文体。


本棚を整理していて、久しぶりに読み返しました♪
ゆっくりコーヒーなど飲みながらもう一度アタマから再読しようと思います~。

小説は文庫本も出ていますので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね♪

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